家を諦める前に見直す順番。通らなかった後に選択肢を広げる 5 つの手
「通らなかったから、家は無理だと思った」という言葉を、当窓口ではよく聞きます。しかし、通らなかったのは「その金融機関で、その内容で、その時期に」の話です。この記事では、諦める前に確かめておきたい 5 つの手を、効果の大きい順に整理します。今週の親記事 住宅ローンが通らない人の特徴と、お断りされた後にできること のまとめとなる関連記事です。
- 一般的な考え方の整理です。どの手が効くかは、通らなかった原因によって違います。
- 実際の判断は金融機関が行います。
手 1. お申込みの内容を変える
最も早く、最も効果が出やすい手です。借入額を 1〜2 割下げる、返済期間を延ばす、頭金を増やす、といった変更で、返済負担率と物件評価の両方が改善します。物件を変えずに借入額だけ下げるには、頭金の上積みか、諸費用を現金で払う方法があります(住宅購入の諸費用の内訳と目安)。
手 2. 金融機関の型を変える
都市銀行で通らなかった内容が、地方銀行や信用金庫、ネット銀行、住宅金融支援機構の提携ローンで検討できることがあります。金融機関によって、重視する点(勤続年数、雇用形態、お借入れの件数、物件の築年数など)が異なるためです。同じ型の金融機関を何社も回るより、型を変えるほうが結果が変わりやすいです。
既存のお借入れが原因と考えられる場合は、住宅ローンと合わせてお借入れをまとめて検討できる商品を持つ金融機関を探します(他の借入をまとめて検討できる住宅ローンとは)。
手 3. 既存のお借入れを整理する
数か月の時間はかかりますが、確実に効く手です。完済できるものは完済し、使っていない契約は解約し、件数を減らします。手元資金を頭金とお借入れの整理のどちらに使うかは、金利で決めます(手元資金をお借入れの整理と頭金のどちらに使うか)。
手 4. 収入合算・ペアローンを検討する
ご夫婦やご家族に安定した収入がある場合、収入を合わせて検討することで、借入額の上限が上がり、返済負担率が下がります。ただし、合算者のお借入れやお支払いの記録も見られるため、事前に確認しておきます(ご夫婦の収入を合わせて住宅ローンを考える方法)。
手 5. 時期を設定し直す
お支払いの記録や勤続年数が原因なら、待つことが唯一の手になります。ただし「いつまで待つか」を決めずに待つと、そのまま止まってしまいます。記録が消える時期、勤続が 1 年を超える時期を確認し、その日から逆算して頭金の積み立てとお借入れの整理を進めます(お断りされた後、次のお申込みまでの期間と準備)。
5 つの手の使い分け
| 推測される原因 | 先に試す手 | 次に試す手 |
|---|---|---|
| 返済負担率の超過 | 手 1(内容の変更) | 手 3・手 4 |
| お借入れの件数・内容 | 手 3(整理) | 手 2(まとめて検討できる型) |
| 物件の評価 | 手 2(型の変更) | 手 1(頭金の上積み) |
| 勤続年数・雇用形態 | 手 2(型の変更) | 手 5(時期) |
| お支払いの記録 | 手 5(時期) | その間に手 3 |
それでも難しい場合
5 つの手を試しても検討できない場合、いまは「買う時期ではない」という判断が合理的なこともあります。その場合でも、お借入れの整理と頭金の積み立ては続ける価値があります。1〜2 年後に状況が変わったとき、すぐに動ける準備になるからです。諦めるのではなく、時期を先に置く、と考えてください。
まとめ
- 通らなかったのは「その金融機関・その内容・その時期」の話。
- 内容の変更、型の変更、お借入れの整理、収入合算、時期の再設定の順に試す。
- 原因の推測ができれば、どの手を先に試すかが決まる。
- 難しい場合も、準備は続ける。時期を先に置く。



