他のお借入れをまとめて検討できる住宅ローン商品の型と、条件の見方
「他のお借入れも一緒にまとめられる住宅ローン」は、金融機関によって呼び方も条件も違います。名前だけで判断すると、いざ申し込む段階で「カードローンは対象外だった」「上限に届かなかった」ということが起こります。この記事では、商品の型を 3 つに分けたうえで、商品ページで必ず確認したい 7 つの条件を整理します。
- 一般的な情報の整理です。特定の金融機関の商品を案内するものではなく、金融機関名や商品名は挙げていません。
- 条件・金利・取り扱いは金融機関ごとに異なり、変更されることがあります。最新の内容は各金融機関にご確認ください。
商品の型は大きく 3 つ
型 1: 住宅の購入資金に「他のお借入れの返済資金」を上乗せする型
新しく住宅を購入するときの住宅ローンに、既存のお借入れの返済に充てる資金を加えて検討できる型です。地方銀行、ろうきん、JA、ネット銀行などに例があります。賃貸にお住まいで、購入と同時にお支払いを整理したい方に関係する型で、当窓口のご相談の多くはこの型にあたります。
型 2: 住宅ローンの借り換えに合わせてまとめる型
すでに住宅ローンを返済中の方が、別の金融機関へ借り換えるときに、他のお借入れの返済資金を合わせて検討できる型です。持ち家があることが前提で、現在の金利との差や残りの期間が判断材料になります。詳しくは 購入時と借り換えの違い をご覧ください。
型 3: 住宅ローンとは別枠の「まとめる専用の商品」
住宅ローンとは別の契約として、複数のお借入れをひとつにする商品です。住宅の取得とは切り離されており、金利は住宅ローンより高めに設定されるのが一般的です。住宅の購入を考えていない方の選択肢で、この記事の主題からは外れますが、混同されやすいので触れておきます。
商品ページで確認したい 7 つの条件
| 確認項目 | 見るポイント | よくある違い |
|---|---|---|
| 1. 対象となるお借入れの種類 | 車・教育などの目的型だけか、カードローン・キャッシング・リボ払いも含むか | カードローンを対象外とする金融機関、残高が一定額以下なら可とする金融機関がある |
| 2. まとめられる金額の上限 | 金額の上限と、住宅ローン額に対する割合の上限 | 「500 万円程度まで」かつ「住宅ローン額の半分以内」という例が多い。もっと低い上限や、割合だけで決める例もある |
| 3. 金利の扱い | 住宅部分と同じ金利か、上乗せがあるか | 同じ金利で扱う例、まとめる部分だけ上乗せする例、金融機関の判断で決まる例がある |
| 4. 返済期間 | まとめる部分も住宅ローンと同じ期間か | 同じ期間にできる例が多いが、短くなる例もある |
| 5. 手数料・保証料 | 事務手数料、保証料、繰上げ返済の手数料 | 定額の手数料がかかる例、保証料相当分を金利に上乗せする例がある |
| 6. 除外される資金 | 事業のためのお借入れ、投機的な資金、返済条件の変更を目的とした資金 | 「負債整理資金は対象外」と明記する金融機関がある |
| 7. 必要な書類 | 既存のお借入れの契約書・残高証明・返済予定表 | お借入れ先ごとに残高証明を求める例が多い |
比較するときの見方
「毎月」と「総額」の両方で見る
まとめて検討すると、毎月のお支払いは下がる可能性があります。一方で、返済期間が長くなる分、利息を含めた総支払額は現状より増える可能性があります。商品を比べるときは、毎月の返済額だけでなく、返済期間全体でいくら払うかを並べてください。
上限に入りきらない分の扱いを先に決める
お借入れの合計が上限を超える場合、超えた分は別に整理する必要があります。手元資金で先に整理するのか、一部を残すのかで、頭金や諸費用の計画が変わります。上限の確認は最初に行うのが近道です。
住宅ローン控除の対象は住宅部分だけ
住宅の取得以外の目的に充てた部分は、住宅ローン控除の対象外となる場合があります。控除額を見込んで計画する場合は、住宅部分とまとめる部分を分けて考える必要があります。詳しくは税務署または税理士にご確認ください。
申告は正確に
既存のお借入れを伏せてお申込みすることはおすすめしません。事実と異なる申告は、契約の無効や一括での返済請求につながります。お借入れの内容を正確に整理したうえで、条件に合う商品を探すのが結果として近道です。
相談の前に用意すると進めやすいもの
- お借入れの一覧(借入先・残高・毎月の返済額・返済の遅れの有無)
- 収入がわかる書類(源泉徴収票、確定申告書)
- 住まいの希望(エリア・予算・時期)
この 3 点があると、どの型の商品が候補になるか、上限に収まるかをその場で整理できます。仕組みの基礎は 他の借入をまとめて検討できる住宅ローンとは にまとめています。
