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複数の金融機関へ同時にお申込みすることの是非。記録に残る範囲と、順番の決め方
「1 社に断られたので、いくつも同時に申込んでおきたい」という気持ちは自然です。ただし、やり方を間違えると、申込みの記録が増えて次の検討が難しくなります。この記事では、同時申込みの是非を段階ごとに分け、記録に残る範囲と、申込む順番の決め方を整理します。今週の親記事 住宅ローンが通らない人の特徴と、お断りされた後にできること の関連記事です。
この記事について
- 一般的な考え方の整理です。記録の扱いや期間は一般に言われている目安で、金融機関ごとの見方は公開されていません。
- 実際の判断は金融機関が行います。
段階によって答えが違う
| 段階 | 複数への同時申込み | 理由 |
|---|---|---|
| 事前の確認(仮の申込み) | 2〜3 社なら一般的 | 金利や条件を比べるために複数へ出すことは珍しくない。ただし記録は残る |
| 本申込み | 原則 1 社ずつ | 原本の提出と物件の評価を伴い、複数を並行すると金融機関側にも分かる。契約の手続きも 1 社としか進められない |
事前の確認を 2〜3 社に出して条件を比べ、本申込みは最も条件の合う 1 社に絞る、という流れが一般的です。
記録に残る範囲
お申込みをすると、金融機関は記録機関に照会します。この照会の事実と申込みの内容が、一般的に 6 か月程度残ると言われています。他の金融機関は、この記録から「最近、何件の申込みがあったか」を見ることができます。通ったか通らなかったかまでは記録されないとされていますが、件数そのものが判断の材料になります。
短期間に 5 件、6 件と申込みが並ぶと、「他で断られ続けているのでは」「資金繰りに困っているのでは」と見られやすくなります。これが、やみくもな同時申込みを避けたほうがよい理由です。
申込む順番の決め方
- ご自身の状況を先に整理する。 年収、既存のお借入れ、お支払いの記録、勤続年数、頭金を書き出します。ここが曖昧なまま申込むと、どの金融機関が合うか判断できません。
- 状況に合う金融機関の型を選ぶ。 都市銀行・地方銀行・信用金庫・ネット銀行・住宅金融支援機構の提携ローンでは、重視する点が異なります。たとえば既存のお借入れがある場合、まとめて検討できる商品を持つ金融機関に絞ると効率的です(まとめて検討できる住宅ローン商品の型と、条件の見方)。
- 最初の 1〜2 社は、最も可能性が高いところにする。 通る可能性が低いところから試すと、記録だけが増えます。
- 結果を見てから次を決める。 通らなかった場合は、理由の当たりをつけてから次の 1 社を選びます。同じ内容で次々に出さないことが大切です。
不動産会社の提携ローンについて
不動産会社が提携する金融機関へのお申込みは、手続きが簡単で、物件の評価が済んでいることも多いため、通りやすい傾向があります。ただし、金利や条件が最も有利とは限りません。提携ローンを 1 社、ご自身で選んだ金融機関を 1〜2 社、という組み合わせで事前の確認を出すと、比べやすくなります。
まとめ
- 事前の確認は 2〜3 社まで、本申込みは 1 社ずつ。
- 申込みの記録は半年程度残り、件数が多いと慎重に見られる。
- 可能性の高い順に申込み、結果を見てから次を決める。
- 状況の整理が先。金融機関選びは、その後。



