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リボ払い・分割払いの残高は住宅ローンにどう影響するか

カードの横に同じ大きさの支払いブロックが長く並ぶ様子を見る家族

「カードローンは使っていないから大丈夫」と思っていても、クレジットカードのリボ払いや分割払いの残高が残っている方は少なくありません。これらは金融機関から見ると、毎月返済しているお借入れのひとつです。この記事では、リボ払い・分割払いが住宅ローンの検討にどう影響するか、そしてお申込みの前に何を整理すればよいかをまとめます。

この記事について
  • 一般的な考え方の整理です。金融機関ごとの基準は公開されておらず、実際の判断は金融機関が行います。
  • 計算例の数値は考え方を説明するための仮のものです。

リボ払い・分割払いは「お借入れ」として見られる

クレジットカードの一括払いは、翌月に全額を支払うため、通常はお借入れとして扱われません。一方、リボ払いと分割払いは、支払いを複数月に分けて残高に手数料がかかる仕組みです。金融機関の見方では、毎月一定額を返済しているお借入れと同じ扱いになります。

住宅ローンの検討では、年収に対する年間返済額の割合(返済負担率)が重視されます。この返済額には、これから組む住宅ローンだけでなく、リボ払い・分割払いの毎月の支払額も含めて計算されるのが一般的です。計算の考え方は 返済負担率の計算方法と年収別の目安 で解説しています。

残高より「毎月の支払額」が問題になる

リボ払いの特徴は、残高がいくらであっても毎月の支払額が一定に設定されていることです。たとえば残高 30 万円で毎月 1 万円の設定なら、返済負担率の計算に入るのは「月 1 万円」です。残高 30 万円そのものが借入額の目安から差し引かれるわけではありません。

ただし、これは裏を返すと「残高を減らしても毎月の支払額が変わらなければ、返済負担率は変わらない」ということです。リボ払いは残高が減っても設定額のまま支払いが続くため、返済負担率を下げるには完済するか、毎月の設定額を見直すか、どちらかが必要になります。

計算例: リボ払い 月 1.5 万円と分割払い 月 1 万円がある場合

年収 400 万円、返済負担率の上限を 35% とすると、年間返済額の上限は 140 万円、月額で約 11.7 万円です。

住宅ローンに使える月額借入額の目安(年 3%・35 年で計算)
リボ・分割なし約 11.7 万円約 3,000 万円
リボ 1.5 万円+分割 1 万円あり約 9.2 万円約 2,400 万円

合計 2.5 万円の支払いで、目安が 600 万円ほど変わります。リボ払いの残高が 30 万円程度でも、毎月の支払額の設定によっては影響が大きくなることが分かります。

金融機関がもうひとつ見る点: 利用の仕方

リボ払いは、残高が把握しにくく、支払いが長期化しやすい支払い方法です。金融機関によっては、リボ払いの利用そのものを、家計の管理状況を示す材料のひとつとして見ることがあります。残高が小さくても、複数のカードでリボ払いを使っている場合は、お申込みの前に整理しておくのが安全です。

また、毎月の支払いに遅れがあると、他のお借入れと同じように記録として残ります。遅れがある場合は、現在の状況を正確に把握したうえでご相談ください。

お申込みの前に整理する順番

  1. 残高と毎月の支払額を一覧にする。 カードごとに、リボ払い・分割払いの残高、毎月の支払額、完済予定を書き出します。カード会社の明細やアプリで確認できます。
  2. 金利の高いものから整理する。 リボ払いの手数料は年 15% 前後の例が多く、他のお借入れより高めです。手元資金に余裕があれば、リボ払いを優先して整理する価値があります。
  3. 完済後は「支払い方法の設定」も見直す。 残高をゼロにしても、カードの初期設定がリボ払いのままだと、次の利用から自動的にリボ払いになります。設定を一括払いに戻しておきます。
  4. 手元資金との兼ね合いを確認する。 完済で頭金が減れば、住宅ローンの借入額が増えます。どちらが有利かは状況によります。整理する前に一度ご相談いただくと、全体で判断できます。

住宅の取得と合わせてまとめて検討できるか

住宅の取得資金に加えて既存のお借入れの返済資金を検討できる商品では、リボ払い・分割払いの扱いが金融機関によって分かれます。カードローンと同じく、対象に含める金融機関と対象外とする金融機関があります。金利が高い支払いなので、対象になる場合はまとめて検討する意味が大きい一方、対象外なら先に整理する必要があります。商品の条件の見方は こちらのコラム をご覧ください。

まとめ

  • リボ払い・分割払いは、毎月の支払額が返済負担率に入る。
  • 残高より毎月の設定額が影響する。設定額を見直すか完済しないと負担率は変わらない。
  • 金利が高いので、手元資金に余裕があれば優先して整理する価値がある。
  • 完済後はカードの支払い設定を一括払いに戻す。

リボ払いや分割払いを含めて、いまの返済負担率を整理します。

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